
つめたい。あっ、逃げた。
水に手を入れると、思ったより冷たい。
魚は、思ったよりずっとすばしっこい。
夢中になる理由なんて、それで十分。
岩魚日和IWANA BIYORI
ある夏の、小さな記録。SUMMER NOTES
川の音と、炭のにおい。
いつもの場所に、また帰ろう。
いいにおいの、その先へ。地元の、いわなつかみどり。
特別じゃない場所に、好きな時間がある。

水に手を入れると、思ったより冷たい。
魚は、思ったよりずっとすばしっこい。
夢中になる理由なんて、それで十分。

白い灰の奥で、赤い火が灯っている。
まだかな、と眺める魚の焼き色。
急がなくていい時間が、ここにはある。

たまに、実家のシュナウザーも一緒に。
水面のきらきら。動くいわな。いいにおい。
気になるものは、だいたい同じ。
そっと近づいて。あっ、逃げた。
ここでは、手のかわりに指先で。

眺めるだけでもいい。
たまには、ひとあおぎ。
火は、小さく応えてくれる。
A LITTLE TIME BY THE FIRE.左右にドラッグして、火を囲む ↔
この、なんでもない景色から。
灰をかぶった炭。ずらりと並ぶ岩魚。
水面のきらきら。動くいわな。炭火のにおい。
今日の散歩は、気になるものが多すぎる。
相棒の高さで、火を見上げてみる。
次に帰ったら、また一緒に。
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